【10/27発表】決算跨ぎチャレンジ 11銘柄の分析レポート(★5は日本車輌製造、★4はテセック・日東電工・日本高純度化学)

決算前分析

このレポートについて

10/27(火)に決算を発表する11銘柄について、決算を跨ぐかどうかの判断材料をまとめたレポートです。株価は10/26(月)の終値、作成は10/26です。各社1ページの詳細レポートは、記事末尾のPDFにまとめています。

評価は、次の5項目から「決算跨ぎお勧め度」を★5段階で付けています(★3が中立)。

  1. 過去5年の同じ四半期の、決算翌日の値動き
  2. 業績修正のクセ(いつ、どちら向きに修正するか)
  3. 前回決算から今までの株価の動き
  4. バリュエーション(PER・PBR・配当利回り・信用倍率など)
  5. 業界の動向と関連銘柄

今回の分布は、★5が1銘柄、★4が3銘柄、★3が3銘柄、★2が4銘柄です。

選定銘柄の一覧

コード 銘柄 テーマ 発表 決算 お勧め度 株価(10/26) 時価総額
7102 日本車輌製造 インフラ(鉄道) 10/27 15:40 2Q ★5 3,750円 550億円
6337 テセック 半導体 10/27 15:30 2Q ★4 3,250円 181億円
6988 日東電工 電子部品・AI 10/27 16:00 2Q ★4 3,608円 2.4兆円
4973 日本高純度化学 半導体(めっき薬品) 10/27 16:00 2Q ★4 4,200円 255億円
4063 信越化学工業 半導体(素材) 10/27 15:30 2Q ★3 5,783円 11.5兆円
2212 山崎製パン 食品 10/27 15:30 3Q ★3 3,940円 8,679億円
5911 横河ブリッジHD インフラ・建設 10/27 15:30 2Q ★3 2,927円 1,263億円
9697 カプコン ゲーム/IP 10/27 15:40 2Q ★2 4,343円 2.3兆円
7751 キヤノン 半導体・FA 10/27 15:30 3Q ★2 4,949円 6.6兆円
5344 MARUWA AI・半導体 10/27 15:30 2Q ★2 46,410円 5,742億円
4684 オービック AI・IT 10/27 15:30 2Q ★2 6,050円 3.0兆円

★5 日本車輌製造(7102)

  • 決算パターン: 2Q決算の翌日は過去5年で上2・下1・横ばい2。直近2年は+5.2%、+14.7%と大きく上昇し、通期を一転増益に上方修正した2025年が最大でした。2Q決算で通期を上方修正する年が多く、直近3期で2回です。
  • 通期修正の可能性: 1Q経常31億円は通期予想93億円の33.8%(前年20.5%)。今期は22%減益の計画ですが、前期は期初59億円→実績120億円と2倍で着地しており、計画は保守的と見ています。
  • 株価: 1Q決算の翌日は好決算でも−10.4%。その後は3,330〜3,880円で推移し、決算前は3,750円(1Q発表日比−2.2%)と、期待はそれほど高くありません。
  • バリュエーション: PER7.2倍・PBR0.64倍と割安。配当利回り1.33%、信用倍率7.91倍。
  • 業界: 親会社で主要顧客のJR東海と、日立が10/28に決算。

★4 テセック(6337)

  • 決算パターン: 2Q決算の翌日は上3・下2で、値幅は平均±12.0%と非常に大きい銘柄です。2Q決算で通期を修正するのが通例(直近3期とも修正)ですが、上方修正でも+10.6%の年と−12.6%の年があり、反応は割れます。
  • 通期修正の可能性: 1Q経常5.2億円で通期予想13億円の39.8%に到達(前年3.8%)。通期コンセンサス14.5億円は会社予想を11.5%上回り、2Q決算での上方修正が有力です。
  • 株価: 1Q決算の翌日は+14.5%。10/9に4,140円まで上昇後、AI関連株安で急落し、決算前は3,250円(高値から21%調整済み)。
  • 注意点: 信用倍率は1,103倍と買い残が極端に積み上がっており、好決算でも上値では戻り売りが出やすい状態です。為替は想定1ドル160円に対し足元157円台で、通期営業予想に4.9%の下振れ要因があります。
  • 業界: アドバンテストが10/28に決算。

★4 日東電工(6988)

  • 決算パターン: 2Q決算の翌日は上3・下2、平均+1.4%(値幅は平均±3.8%)。通期を下方修正した2023年も+2.8%と、悪材料にも底堅い銘柄です。
  • 通期修正の可能性: 2025年1月以降、通期予想を5回連続で上方修正中。上期予想1,080億円はコンセンサス1,023億円を上回りますが、7-9月期に584億円が必要でハードルはやや高めです。
  • 株価: 決算前は3,608円(1Q発表日比+4.7%)で、過度な期待は乗っていません。
  • バリュエーション/為替: PERは自社の過去5年で中位。想定為替は1ドル158円(7-3月は160円)で、下期は約3円の円高と、為替の追い風は弱まります。
  • 業界: AIサーバー向けの需要が追い風。イビデンが10/29に決算。

★4 日本高純度化学(4973)

  • 決算パターン: 2Q決算の翌日は上4・下1、平均+2.7%。通期を下方修正した2023年も+6.0%と悪材料に強く、高配当が下値を支える銘柄です。
  • 通期修正の可能性: 1Q経常1.2億円で通期予想の15.3%(前年25.2%)と進捗は遅れ気味。金価格の高騰で売上は81%増えた一方、営業利益は66%減で、下方修正リスクには注意です。
  • 株価: 1Q決算当日は−13.9%。その後戻したものの、AI関連株安で決算前は4,200円(1Q発表日比−5.1%)。
  • バリュエーション: PERは自社の過去5年で最も低い水準、配当利回りは5.48%(今期は30円増配の予定)。

★3の3銘柄

  • 信越化学工業(4063): 通期予想は期中に動かさず、2Q決算の翌日は平均±2.8%と小動き。株価は1Q発表日比−13.7%で期待は剥落。前日に子会社の信越ポリマーが上方修正したのは追い風ですが、信用倍率18倍です。
  • 山崎製パン(2212): 過去3年は毎年期中に上方修正し、PERは過去5年で低め。ただ株価は2Q発表日比+17%の高値圏で、翌日の値幅は平均±7%です。
  • 横河ブリッジHD(5911): 買収で売上38%増・経常18%減益の計画で、コンセンサスは9.6%上。株価はレンジで期待も失望もなし。PBR1倍割れ・利回り4%台です。

★2の4銘柄(出尽くしに注意)

  • カプコン(9697): 1Qで通期予想の49.9%に達していますが、通期は本決算直前にしか修正しない会社です。2Q決算の翌日は5年で4回下落の出尽くし型で、株価は1Q発表日比+23%です。
  • キヤノン(7751): 3Q決算の翌日は5年すべて下落(平均−4.8%)、3Qは2年連続で下方修正。株価は高値圏です。
  • MARUWA(5344): 1Qで上方修正済みですが、上期予想には7-9月期に1Qの1.3倍の利益が必要です。決算当日の値幅は平均±6.6%、信用倍率23.9倍です。
  • オービック(4684): 通期予想を期中に修正しない会社。10/21の観測報道で好決算は織り込み気味で、株価は1Q発表日比+45%、PSR20倍です。

連動銘柄の注目日程

  • 10/28(水): JR東海、日立、アドバンテスト、日清製粉G
  • 10/29(木): イビデン
  • 10/30(金): 日本特殊陶業、大塚商会、村田製作所
  • 11/4(水): 東京精密、住友ベークライト、TIS
  • 11/10(火)〜11/11(水): 川崎重工、日本電子材料、東京応化、川田テクノロジーズ、デクセリアルズ、メック、SUMCO、大成建設

結果は次の記事で

各銘柄の決算内容と、翌営業日10/28の株価の反応(寄り付き・終値)は、10/28の大引け後に結果記事でまとめます。

レポートPDF

決算跨ぎチャレンジレポート(10/27発表分・全12ページ)を開く


※本記事は、過去の決算での値動き・業績・業界動向から採点した参考情報であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。データは作成時点のもので、正確性を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。

出典: マネックス証券 銘柄スカウターライト、株探、株予報Pro、Yahoo!ファイナンス、各社開示

タイトルとURLをコピーしました