この記事について
11/7に、このブログの★の付け方と答え合わせの方法を大きく見直しました。この記事では、見直しのきっかけ、変えた内容、変えた理由を記録します。新しいルールの全体は、固定ページの分析と評価方法にまとめています。
きっかけ:★4の全敗と、全面安の日
11/4発表分は★4が4銘柄とも下落
11/4(水)に決算を発表した16銘柄のうち、★4を付けた横河電機・オークマ・オルガノ・東洋水産の4銘柄が、翌日そろって下がりました。4銘柄を100株ずつ跨いでいた場合、終値での損益は−160,750円です。
ただ、中身を見ると外れ方は一様ではありませんでした。
- 横河電機は上方修正したものの、幅がコンセンサスに届かず−11.5%
- オークマは受注が好調でも通期予想を据え置き、−10.8%
- オルガノは上期が一転減益で、−19.6%
「上方修正しそう」という読みは半分当たっていたのに、★の勝ち負けでは全部「外れ」としか記録されません。どの見方が当たって、どの見方が外れたのかが分からない、というのが一つ目の問題でした。
11/6は日経平均−6%の全面安
次の日、11/6(金)は日経平均が−6.0%、TOPIXが−5.9%と大きく下げました。ソニーグループは今期最終を10%上方修正して+5.3%と逆行高しましたが、ほとんどの銘柄は決算の中身にかかわらず下がっています。
相場全体がこれだけ動くと、株価の上げ下げだけで予想を評価しても、予想が良かったのか、地合いが悪かったのかを切り分けられません。これが二つ目の問題でした。
見直しの方針:主役を「的中率」にする
そこで、記録の主役を「★の勝ち負け」から「5項目の予想の的中率」に切り替えました。
- 5つの項目それぞれで、決算後どうなるかを「+」「0(中立)」「-」で予想する
- 答え合わせでは、項目ごとに予想が当たったかを記録する
- ★は「跨ぐチャレンジをする価値があるか」の評価として残し、答え合わせでは「結果として跨いだらよかったか」として振り返る
項目ごとに記録していけば、「通期修正の読みはよく当たる」「決算パターンは当てにならない」といったことが数字で分かり、当たる項目を中心に★を付けられるようになります。
変えた内容
1. 5項目は「+・0・-」の予想にする
| 項目 | + | 0(中立) | - |
|---|---|---|---|
| 決算パターン | 過去5年の同じ四半期で決算翌日に3回以上上昇 | それ以外 | 3回以上下落 |
| 通期修正の可能性 | コンセンサスを上回る上方修正 | コンセンサスを上回らない上方修正 | 上方修正なし・下方修正 |
| 前回決算以降の値動き | 確定情報はないが、関連商品・関連企業に好材料があり、株価はまだ上がっていない | 好材料は株価に織り込み済み | 好材料に対して株価が上がりすぎ |
| 需給(信用倍率) | 過去1か月の平均より30%以上低い | それ以外 | 30%以上高い |
| 業界・関連銘柄 | 同業の先行決算が好内容・好反応 | はっきりしない | 不調・悪反応 |
変えたポイントと理由です。
- 0も予想として答え合わせする:これまでの0は「判断しない」でしたが、「横ばい」「修正なし」という予想として扱います。迷ったら0にすれば外れない、という逃げ道をなくすためです
- 前回決算以降の値動きに+を付けられるようにした:これまでは「業績の情報がすでに出ていれば-、それ以外は0」で、+がありませんでした。これでは、5項目すべてが良い「★5」がそもそも付けられません。関連企業の好材料がまだ株価に反映されていない状態を+にしました
- 通期修正は「コンセンサスを上回るか」で3段階にした:11/4の横河電機のように、上方修正してもコンセンサスに届かなければ株価は下がります。「上方修正が出るか」ではなく「市場の期待を上回るか」を予想します
- 決算パターンは「3回以上」にした:これまでの「5年で4回以上」だと、多くの銘柄が0になっていました。5年のうち3回以上なら、どちらかに偏っていると見なします
2. ★は2.5スタートで、★4以上なら跨ぐ
- ★2.5をスタートに、+が1つで+0.5、-が1つで−0.5。満点は★5です
- ★4以上は「跨ぐ」、★3.5以下は「跨がない」。中立の判断はなくしました
これまでの「★3+合計」では、+が1つあるだけで★4になり、跨ぐ判断が出やすすぎました。新しい方式では、★4以上になるには+が-より3つ以上多いことが必要です。11/4の★4の4銘柄は、新しい方式ではどれも★3になり、跨がない判断になります。
★10点満点で1刻みにする案も考えましたが、星が10個並ぶと見づらいため、満点★5で0.5刻み、数字(例 3.5 / 5)を添える形にしました。
3. 株価は日経平均と比べて判定する
株価で判定する4項目(決算パターン・前回決算以降の値動き・需給・業界)は、日経平均と比べた値動きで判定します。
- 日経比 = 決算前の終値から翌営業日の終値までの騰落率 − 同じ期間の日経平均の騰落率
- +2%以上なら「上がった」、−2%以下なら「下がった」、その間は「横ばい」
最初はTOPIXと比べる案で考えていました。日経平均は値がさ株の影響が大きく、11/5のようにAI・半導体株だけが売られた日は、日経平均−1.8%に対してTOPIXは+1.2%と、向きまで変わるからです。それでも日経平均にしたのは、このブログで扱う銘柄に半導体・電子部品など日経平均の影響を受けやすい銘柄が多く、読む人にとっても日経平均の方がなじみがあるためです。
横ばいの幅は、最初は±1%で考えていました。ただ、決算の翌日はほとんどの銘柄が大きく動き、±1%では「横ばい」の予想がほぼ当たらなくなるため、±2%にしました。
4. 答え合わせ記事の形を変える
- タイトルは「【M/D発表】N銘柄中M銘柄が的中」。5項目のうち4項目以上が当たった銘柄を「的中」と数えます
- 予想以上に良かったこと・悪かったこと(例:コンセンサスを大きく超える上方修正)があれば、タイトルにも入れます
- 銘柄ごとの表は、項目ごとに「予想|結果」を並べます
- 100株の損益は、★3.5以上の銘柄を買っていた場合だけ載せます
- 項目ごとの的中率は、毎週月曜日に「1週間のまとめ」として記事にします(金曜日発表分の答え合わせが月曜日になるため)
新しい方式での最初の答え合わせ(11/5発表分)
11/5(木)に決算を発表した13銘柄を、新しい方式で答え合わせしました。
- 4項目以上当たった「的中」は13銘柄中0銘柄。一番多く当たったのは任天堂とロームの3/5でした
- 日経比で横ばい(±2%以内)に収まったのは任天堂(−1.9%)だけでした。株価の項目で0を付けても、決算の翌日はほとんど当たらないことが分かりました
- 通期修正の予想は13銘柄中6銘柄が当たりました
- ★はソニーグループの★3.5が最高で、跨ぐ銘柄はありませんでした。ソニーGを100株買っていたら+20,900円です
最初から的中ゼロという結果ですが、どの項目で外れたのかが見えるようになりました。株価の項目は0を減らし、+か-をはっきり付ける方向で見直します。
通期修正の予想で分かったこと
11/4・11/5発表分の答え合わせから、通期修正の予想に使う材料が見えてきました。
- 想定為替レートとの差:想定より8円以上の円安だった4社(横河電機・IHI・東京精密・日本酸素HD)のうち、3社が上方修正しました
- 業界の追い風:11/5の太陽誘電・日東紡績・FUJIは、コンセンサスとの差が小さくても上方修正しました。共通点は、村田製作所・TDK・イビデンなど関連企業がAI向けで先に上方修正していたことです
- コンセンサスとの差:11/4はコンセンサスが会社予想を8%以上上回る会社に上方修正が多く出ました
- 会社のクセは崩れることもある:期中に修正しないはずの兼松が上方修正し、2Qで上方修正してきた任天堂は据え置きました
今後は、この順番(想定為替 → 業界の追い風 → コンセンサスとの差 → 会社のクセ)で通期修正を予想し、外れたら原因を分析して材料を足していきます。
想定為替レートを確実に集める
答え合わせをしてみて一番の課題だと感じたのが、想定為替レートです。11/5発表分では13銘柄中11銘柄で、取引所の開示資料から想定為替レートを確認できませんでした。総合商社のように、会社のサイトの資料にしか載せていない会社もあります。
そこで、会社ごと・四半期ごとに想定為替レートと為替感応度、その四半期の通期修正の結果を記録する台帳を作りました。記録がたまれば、「この会社は2Qで想定レートを見直して上方修正する」「本決算まで据え置く」といったクセが見えるようになり、このブログの一番の売りである「銘柄ごとのクセ」の精度も上がるはずです。
今後
- 11/9(月)から、新しい方式の予想記事・答え合わせ記事を毎営業日出します
- 毎週月曜日に、項目ごとの的中率をまとめた記事を出します
- 1〜2か月分の記録がたまったら、的中率の高い項目を重くするなど、★の付け方をさらに見直します
※本記事は運営者個人の分析方法の変更を記録したものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
出典: Yahoo!ファイナンス(株価・指数)、株探(決算速報・ニュースの見出し)、株予報Pro(コンセンサス)、各社の決算短信・決算説明資料
