結果サマリー
10/27(火)に決算を発表した11銘柄の、翌営業日10/28(水)の値動きです。決算発表日(10/27)の終値で跨ぎ、翌日の寄り付きで手仕舞った場合と終値で手仕舞った場合を分けて評価しています。
| 寄り付き | 終値 | |
|---|---|---|
| ★4〜5(跨ぐ)の勝敗 | 0勝4敗 | 0勝4敗 |
| ★4〜5を100株ずつ跨いだ損益 | −96,900円 | −124,500円 |
| ★1〜2(跨がない)の判定 | 的中2・外れ1・横ばい1 | 的中2・外れ2 |
| 日経平均 / TOPIX(10/28終値) | +1.1% / −0.1% |
※日本車輌製造・日本高純度化学・カプコン・キヤノンは、過去の平均値幅がレポートのサマリーに無いため「的中/外れ」とだけ記載し、大幅・小幅の区別はしていません。
今回は完敗です。★4〜5の4銘柄はすべて下落し、日本車輌製造は予想どおり通期を上方修正したにもかかわらず売られました。一方、★2では「出尽くし型」と見たカプコン(−12.4%)と、3Qの下方修正を警戒したキヤノン(−6.0%)は当たりましたが、MARUWAは再度の上方修正でストップ高となり、大きく外しました。
判定のルール
- 騰落率: 決算発表日(10/27)の終値を基準に、翌日(10/28)の始値・終値で計算
- 横ばい: ±1.0%未満
- 的中・外れ: ★4〜5は上昇で的中、★1〜2は下落で的中(跨がない判断が正しかった)。★3は中立なので勝敗に入れず、値動きだけ記録
- 反応倍率: |騰落率| ÷ レポートに書いた過去の決算翌日の平均値幅。1.0倍以上は「大幅」、未満は「小幅」。平均値幅がレポートに無い銘柄は「—」
一覧表
| コード | 銘柄 | ★ | 基準株価(10/27終値) | 寄り騰落率 | 寄り判定 | 終値騰落率 | 終値判定 | 反応倍率(寄り/終値) | 100株損益(寄り / 終値) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 7102 | 日本車輌製造 | ★5 | 3,760円 | −5.2% | 外れ | −7.3% | 外れ | — | −19,500円 / −27,500円 |
| 6337 | テセック | ★4 | 3,420円 | −10.8% | 小幅外れ | −18.5% | 大幅外れ | 0.9倍 / 1.5倍 | −37,000円 / −63,300円 |
| 6988 | 日東電工 | ★4 | 3,600円 | −4.6% | 大幅外れ | −5.9% | 大幅外れ | 1.2倍 / 1.5倍 | −16,400円 / −21,200円 |
| 4973 | 日本高純度化学 | ★4 | 4,315円 | −5.6% | 外れ | −2.9% | 外れ | — | −24,000円 / −12,500円 |
| 4063 | 信越化学工業 | ★3 | 5,850円 | +3.2% | 中立 | +2.6% | 中立 | 1.1倍 / 0.9倍 | +18,800円 / +15,400円 |
| 2212 | 山崎製パン | ★3 | 3,893円 | −5.0% | 中立 | −6.9% | 中立 | 0.7倍 / 0.9倍 | −19,300円 / −26,800円 |
| 5911 | 横河ブリッジHD | ★3 | 2,896円 | −1.7% | 中立 | −4.3% | 中立 | 0.7倍 / 1.7倍 | −5,000円 / −12,500円 |
| 9697 | カプコン | ★2 | 4,380円 | −10.0% | 的中 | −12.4% | 的中 | — | −43,700円 / −54,500円 |
| 7751 | キヤノン | ★2 | 4,904円 | −4.9% | 的中 | −6.0% | 的中 | — | −24,200円 / −29,400円 |
| 5344 | MARUWA | ★2 | 47,000円 | +14.9% | 大幅外れ | +14.9% | 大幅外れ | 2.3倍 / 2.3倍 | +700,000円 / +700,000円 |
| 4684 | オービック | ★2 | 5,940円 | −0.5% | 横ばい | +1.7% | 小幅外れ | 0.1倍 / 0.5倍 | −3,100円 / +10,200円 |
参考:寄り付きから見た10/28の最大の含み益/含み損(高値・安値ベース)
| コード | 銘柄 | 最大含み益 | 最大含み損 |
|---|---|---|---|
| 7102 | 日本車輌製造 | +2.5% | −3.5% |
| 6337 | テセック | 0.0% | −9.1% |
| 6988 | 日東電工 | +1.3% | −1.9% |
| 4973 | 日本高純度化学 | +2.9% | −0.2% |
| 4063 | 信越化学工業 | +1.3% | −2.0% |
| 2212 | 山崎製パン | +1.2% | −2.1% |
| 5911 | 横河ブリッジHD | 0.0% | −3.0% |
| 9697 | カプコン | +2.2% | −3.0% |
| 7751 | キヤノン | +0.8% | −1.6% |
| 5344 | MARUWA | 0.0% | −2.1% |
| 4684 | オービック | +3.1% | −1.5% |
※MARUWAは寄りから引けまでストップ高(54,000円)で、寄り値=高値=終値でした。
銘柄ごとのコメント
7102 日本車輌製造(★5)
今期経常を一転12%増益に上方修正し、最高益更新の見通し。中期経営計画も発表しました(株探の見出しより)。レポートで本命とした「2Q決算での上方修正」はそのとおり出ましたが、株価は寄り−5.2%、終値−7.3%。レポートにも書いた「1Q決算は好決算でも翌日−10.4%」という売られ方が、今回も繰り返されました。
6337 テセック(★4)
上期経常は2.8倍増益で着地し、7-9月期も21%増益。見出しは上期の着地で、レポートで「通例」とした通期の修正は見出しには出ていません。レポートで警戒した「翌日の値幅は平均±12%、信用倍率1,103倍と需給は重い」が悪い方向に出て、終値−18.5%(平均値幅の1.5倍)と今回いちばん大きな下落でした。
6988 日東電工(★4)
上期最終は11%増益で、配当を8円増額し自社株買いも発表。ただ7-9月期は市場予想を下回り、主力事業の減益が嫌気されました。「上期予想はコンセンサス超え」という見立ては外れ、寄り−4.6%、終値−5.9%と平均値幅(±3.8%)を超える下げでした。
4973 日本高純度化学(★4)
上期経常は55%減益、7-9月期も76%減益で、一過性の損失も重なりました。レポートで「1Q進捗15.3%で下方修正リスク」と書いたリスクのほうが出た形です。寄りは−5.6%でしたが、PERの低さと高配当が支えになったのか、終値は−2.9%まで戻しました。
4063 信越化学工業(★3)
上期経常は13%増益、7-9月期は20%増益でコンセンサスを上回り、AI関連投資に牽引された電子材料が好調。レポートで「1Q発表日比−13.7%で期待は剥落」とした点が効き、寄り+3.2%、終値+2.6%と上昇しました。中立評価でしたが、上方向に動いた銘柄です。
2212 山崎製パン(★3)
1-9月期(3Q累計)経常は8%増益、7-9月期も11%増益。ただ「出尽くし感」で終値−6.9%。レポートで指摘した「2Q発表日比+17%の高値圏」「翌日の値幅は平均±7%」のとおり、値幅の大きさが下方向に出ました。
5911 横河ブリッジHD(★3)
上期経常は16%減益で、鋼の新設橋梁の減少が響きました。中期経営計画の見直しも発表。寄り−1.7%から下げ幅を広げ、終値−4.3%(平均値幅の1.7倍)。「期待も失望もなし」と見ていたレポートの想定より、失望の方が大きかった結果です。
9697 カプコン(★2)
上期経常は68%増益、7-9月期も45%増益の好決算でしたが、「想定通りで出尽くし」と売られ、寄り−10.0%、終値−12.4%。レポートの「通期据置なら売られる出尽くし型」「1Q発表日比+23%で期待は高い」という見立てがそのまま当たり、跨がない判断が的中しました。
7751 キヤノン(★2)
メディカルの生産正常化の遅れで、今期税引前を2%下方修正。レポートで「3Q決算の翌日は5年すべて下落」「3Qは2年連続で下方修正」とした傾向が今年も続き、寄り−4.9%、終値−6.0%で的中。円安による上振れ余地も書きましたが、それより下方修正が上回りました。
5344 MARUWA(★2)
次世代高速通信向けの需要増で、今期営業利益予想を再度上方修正。寄りからストップ高(+14.9%、平均値幅の2.3倍)でした。レポートでは「上期予想の達成には7-9月期に1Qの1.3倍の利益が必要」「8月高値から−25%でも信用倍率23.9倍」と慎重に見ましたが、需要の強さを読み切れず、今回いちばん大きな外れです。
4684 オービック(★2)
今期経常を5%上方修正して最高益予想を上乗せし、配当も6円増額。レポートでは「通期予想を期中に修正しない会社」としていましたが、今回は修正が出ました。寄りは横ばい、終値+1.7%と小幅な上昇で、判定は小幅外れです。
振り返り
- ★4〜5は寄り・終値とも0勝4敗。100株ずつ跨いだ損益は寄り−96,900円、終値−124,500円で、日本高純度化学以外の3銘柄は寄りより引けのほうが下げが大きくなりました
- うまくいかなかった点①:日本車輌製造は「上方修正が出るか」は当たったのに株価は下落。1Q決算でも好決算で−10%売られた銘柄は、修正の有無よりも「好材料で売られるクセ」を重く見るべきでした
- うまくいかなかった点②:テセックは需給の重さ(信用倍率1,103倍)をリスクとして書きながら★4にしました。信用買いが極端に積み上がった銘柄は、業績が良くても★を下げるルールが必要です
- うまくいかなかった点③:MARUWAは上期予想のハードルの高さを理由に★2にしましたが、再度の上方修正でストップ高。前回すでに上方修正している銘柄は「もう一段の修正」もあり得る前提で見直します
- ★2のカプコン・キヤノンは「出尽くし型」「3Qは毎年下落」という過去の値動きのクセがそのまま出ました。今回は業績の数字よりも、過去の決算翌日の値動きのパターンのほうが当たりました
- 日経平均は+1.1%でしたがTOPIXは−0.1%で、決算銘柄の多くは地合いと関係なく個別に売られました
- 平均値幅がサマリーに無い銘柄が4つあり、反応倍率を出せませんでした。引き続き全銘柄の平均値幅をレポートに入れるようにします
分析記事
決算前の分析はこちら:10/27発表分の分析記事を探す
※本記事は過去の分析の答え合わせであり、売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
出典: Yahoo!ファイナンス(株価時系列)、株探(決算速報・ニュースの見出し)、決算跨ぎチャレンジレポート(10/27発表分)

