【10/28発表】決算跨ぎチャレンジの結果 ★4は寄り4勝2敗・終値3勝3敗

決算結果

結果サマリー

10/28(水)に決算を発表した銘柄(10/29 9:00発表分を含む)の、10/29(木)の値動きです。10/28の終値で跨ぎ、10/29の寄り付きで手仕舞った場合と終値で手仕舞った場合を分けて評価しています。

寄り付き 終値
★4(跨ぐ)の勝敗 4勝2敗 3勝3敗
★4を100株ずつ跨いだ損益 +133,400円 +128,950円
★2(跨がない)の判定 的中2・横ばい1 的中1・横ばい2
日経平均 / TOPIX(10/29終値) +1.1% / +0.3%

※今回は★5の銘柄はなく、★4が6銘柄でした。
※松井証券・ソシオネクスト・ルネサスエレクトロニクスは、過去の平均値幅(±表記)がレポートのサマリーに無いため反応倍率は「—」とし、大幅・小幅の区別はしていません。
※ヒューリック・松井証券(11:30発表)、さくらインターネット(12:00発表)は場中の発表で、10/28の後場にすでに反応しています。ルール上は10/28終値を基準にしていますが、参考として10/27終値→10/28終値の値動きも下に載せています。

損益はプラスで終わりましたが、中身はアドバンテスト1銘柄(+210,000円)に支えられた結果です。日立、東京エレクトロン デバイス、シンプレクスは「上方修正」が出たのに、出尽くしで売られました。

判定のルール

  • 騰落率: 10/28の終値を基準に、10/29の始値・終値で計算
  • 横ばい: ±1.0%未満
  • 的中・外れ: ★4〜5は上昇で的中、★1〜2は下落で的中(跨がない判断が正しかった)。★3は中立なので勝敗に入れず、値動きだけ記録
  • 反応倍率: |騰落率| ÷ レポートに書いた過去の決算翌日の平均値幅。1.0倍以上は「大幅」、未満は「小幅」。平均値幅がレポートに無い銘柄は「—」

一覧表

コード 銘柄 ★ 基準株価(10/28終値) 寄り騰落率 寄り判定 終値騰落率 終値判定 反応倍率(寄り/終値) 100株損益(寄り / 終値)
6857 アドバンテスト ★4 34,930円 +4.5% 小幅的中 +6.0% 小幅的中 0.6倍 / 0.8倍 +157,000円 / +210,000円
6501 日立製作所 ★4 5,620円 −5.3% 大幅外れ −9.8% 大幅外れ 1.2倍 / 2.2倍 −30,000円 / −54,900円
2760 東京エレクトロン デバイス ★4 4,700円 +1.5% 小幅的中 −7.2% 小幅外れ 0.2倍 / 0.9倍 +7,000円 / −34,000円
4373 シンプレクス・HD ★4 1,246円 −10.0% 大幅外れ −7.1% 小幅外れ 1.4倍 / 1.0倍 −12,400円 / −8,900円
2002 日清製粉グループ本社 ★4 2,012円 +5.0% 大幅的中 +7.0% 大幅的中 1.5倍 / 2.1倍 +10,000円 / +14,100円
3003 ヒューリック ★4 1,741円 +1.0% 小幅的中 +1.5% 大幅的中 0.8倍 / 1.2倍 +1,800円 / +2,650円
6701 NEC ★3 5,292円 −6.5% 中立 −6.4% 中立 1.5倍 / 1.5倍 −34,200円 / −33,800円
3778 さくらインターネット ★3 3,470円 −5.8% 中立 −6.9% 中立 1.3倍 / 1.6倍 −20,000円 / −24,000円
8628 松井証券 ★3 1,063円 +2.1% 中立 −0.3% 中立 — +2,200円 / −300円
6526 ソシオネクスト ★2 1,971.5円 −2.9% 的中 −0.5% 横ばい — −5,650円 / −900円
4043 トクヤマ ★2 3,933円 −0.7% 横ばい −0.5% 横ばい 0.2倍 / 0.2倍 −2,900円 / −2,000円
6723 ルネサスエレクトロニクス ★2 3,100円 −1.4% 的中 −4.6% 的中 — −4,400円 / −14,350円

参考:寄り付きから見た10/29の最大の含み益/含み損(高値・安値ベース)

コード 銘柄 最大含み益 最大含み損
6857 アドバンテスト +4.4% −1.9%
6501 日立製作所 +0.5% −6.6%
2760 東京エレクトロン デバイス +1.6% −10.7%
4373 シンプレクス・HD +6.1% −0.3%
2002 日清製粉グループ本社 +2.2% −0.3%
3003 ヒューリック +2.1% −0.4%
6701 NEC +0.8% −3.8%
3778 さくらインターネット +3.4% −4.0%
8628 松井証券 0.0% −4.2%
6526 ソシオネクスト +3.6% −2.7%
4043 トクヤマ +2.2% −3.7%
6723 ルネサスエレクトロニクス +1.8% −7.9%

参考:場中に発表した3銘柄の、発表当日(10/27終値→10/28終値)の値動き

コード 銘柄 10/27終値 10/28終値 騰落率
3003 ヒューリック 1,770円 1,741円 −1.6%
8628 松井証券 1,022円 1,063円 +4.0%
3778 さくらインターネット 2,967円 3,470円 +17.0%

銘柄ごとのコメント

6857 アドバンテスト(★4)

今期最終を12%上方修正し最高益予想を上乗せ、自社株買いも発表しました(株探の見出しより)。今期2度目の上方修正で、レポートで見ていた「上方修正した年は翌日に大きく上昇」のパターンどおり、寄り+4.5%、終値+6.0%。平均値幅(±7.9%)には届きませんでしたが、今回いちばんの的中です。

6501 日立製作所(★4)

今期最終を2%上方修正し、上期配当も4円増額。ただ修正幅が小さく「物足りない」「出尽くし」と受け止められ、寄り−5.3%、終値−9.8%(平均値幅の2.2倍)。レポートでは「通期コンセンサスは会社予想を5.1%上回る」と書いており、2%の修正ではコンセンサスに届かなかった点が外れの原因です。

2760 東京エレクトロン デバイス(★4)

今期経常を18%上方修正し3期ぶりの最高益予想、配当も22円増額。寄りは+1.5%でしたが、その後は出尽くし売りで終値−7.2%。レポートで「1Qで上期を56%上方修正済み」と書いたとおり、すでに一度修正していたことで期待が先に織り込まれていました。寄りで手仕舞えば的中、引けまで持つと外れという結果です。

4373 シンプレクス・HD(★4)

上期最終は1%増益で着地。業績予想の修正も同時に開示されています(内容は【要確認】)。寄り−10.0%と今回いちばんの下げで、終値も−7.1%。レポートで注意点とした「1Qの増益率鈍化」が上期でも続いた形で、「2Q決算の翌日は5年で上4・下1」という過去のクセは今回は外れました。

2002 日清製粉グループ本社(★4)

上期経常は3%減益でしたが、上限5.0%の自社株買いを発表して大幅反発。寄り+5.0%、終値+7.0%(平均値幅の2.1倍)。レポートで書いた「信用倍率0.9倍で売り残が多い」という需給が、自社株買いをきっかけに上方向に効きました。ただ「上振れ着地」という見立て自体は外れており、自社株買いに助けられた的中です。

3003 ヒューリック(★4)

今期経常を3%上方修正し最高益予想を上乗せ、配当も3円増額。レポートの「3Q決算で4年連続の上方修正、今回も修正が有力」はそのとおりでした。発表当日(10/28)は−1.6%でしたが、翌日は寄り+1.0%、終値+1.5%。値幅は小さいものの、平均値幅(±1.2%)を上回る上昇です。

6701 NEC(★3)

上期最終は60%増益、通期予想も上方修正(新規連結の反映)。ただ7-9月期の営業益5%増に物足りなさが意識され、寄り−6.5%、終値−6.4%。レポートの「株価は高値圏で信用倍率9倍台」という重さが下方向に出ました。中立評価でしたが、下に大きく動いた銘柄です。

3778 さくらインターネット(★3)

GPUインフラサービスが好調で今期予想を上方修正し、発表当日(10/28)の後場に急伸してストップ高(10/27終値比+17.0%)。翌日は反動で寄り−5.8%、終値−6.9%でした。レポートで書いた「通期予想は下期ほぼゼロの計画で上振れ余地」は当たりましたが、場中発表のため上昇は当日に出し切った形です。

8628 松井証券(★3)

上期経常は63%増益、7-9月期も37%増益。発表当日はゆうちょ銀行との提携報道(会社は「検討は事実」と開示)もあり一時6%超上昇しました。翌日は寄り+2.1%、終値は横ばい。レポートで予想した「7-9月は1Q比で減益」は外れ、増益での着地でした。

6526 ソシオネクスト(★2)

今期経常を11%上方修正しましたが、上期営業益は56%減益で、上方修正後もコンセンサスには届かず。寄り−2.9%で的中、終値は−0.5%まで戻して横ばい。レポートで指摘した「コンセンサスは会社予想より30%上」のギャップが、上方修正でも埋まらなかった点は見立てどおりです。

4043 トクヤマ(★2)

今期最終を79%上方修正し、配当も8円増額。レポートでは「2Q・3Qで下方修正のパターン」と見ていましたが、逆に大幅な上方修正でした。それでも株価は寄り−0.7%、終値−0.5%と横ばいで、レポートの「信用倍率77倍で上値が重い」という需給の見方は当たった形です。

6723 ルネサスエレクトロニクス(★2)

1-9月期は最終黒字に浮上、7-9月期は3.5倍増益。それでも寄り−1.4%、終値−4.6%で、レポートの「3Q決算の日は5年すべて下落」「好内容でも売られる」が今年も続き、的中しました。

振り返り

  • ★4は寄り4勝2敗、終値3勝3敗。100株ずつ跨いだ損益は寄り+133,400円、終値+128,950円でプラスでしたが、アドバンテスト1銘柄の+210,000円(終値)を除くとマイナスです
  • うまくいかなかった点①:日立・東京エレクトロン デバイス・シンプレクスは、いずれも上方修正や修正開示があったのに売られました。「修正が出るか」ではなく「コンセンサスを超える修正か」で★を付けるべきでした。特に日立は、コンセンサスが会社予想を5%上回ると自分で書いていながら、2%の修正では足りないリスクを★に反映できていません
  • うまくいかなかった点②:東京エレクトロン デバイスは1Qで一度上方修正済みでした。前回の10/27分の振り返り(日本車輌)と同じく、「すでに期待が高い銘柄は好材料で売られる」パターンが続いています
  • うまくいかなかった点③:トクヤマは下方修正パターンと見ましたが、実際は79%の上方修正。業績の見立ては外れ、株価が横ばいだったのは需給の重さのおかげでした
  • うまくいった点:アドバンテストは上方修正の年に大きく上がる過去のクセ、ルネサスは3Qの日に毎年下がるクセがそのまま出ました。前回と同じく、過去の決算翌日の値動きのパターンはよく当たっています
  • 寄りと引けの差:東京エレクトロン デバイスは寄り+1.5%から引け−7.2%、日立も寄り−5.3%から引け−9.8%と、寄った後に売られる銘柄が多い日でした。一方でアドバンテスト・日清製粉Gは引けにかけて上げ幅を広げています
  • 場中発表の銘柄(さくらインターネットなど)は、反応が発表当日に出るため、翌日基準の評価では実態とずれます。今後は場中発表銘柄の評価方法を分けて考えます

分析記事

決算前の分析はこちら:10/28発表分の分析記事を探す


※本記事は過去の分析の答え合わせであり、売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行ってください。

出典: Yahoo!ファイナンス(株価時系列)、株探(決算速報・ニュースの見出し)、決算跨ぎチャレンジレポート(10/28発表分、追加分のヒューリック・松井証券を含む)

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