このレポートについて
11/2(月)に決算を発表する銘柄から、AI・半導体・商社・金融・食品などのテーマ株9銘柄を選び、決算を跨ぐかどうかの判断材料をまとめたレポートです。株価は10/30(金)の終値、作成は11/1(日)です。各社1ページの詳細レポートは、記事末尾のPDFにまとめています。
評価は、次の5項目から「決算跨ぎお勧め度」を★5段階で付けています(★3が中立)。
- 過去5年の同じ四半期の、決算翌日の値動き
- 業績修正のクセ(いつ、どちら向きに修正するか)と、今回の通期修正の可能性
- 前回決算から今までの株価の動き
- バリュエーション(PER・PBR・配当利回り・信用倍率・為替の前提など)
- 業界の動向と関連銘柄
今回は、前回(10/29発表分)の振り返りを受けて、「会社予想よりコンセンサスがかなり上にある銘柄は、上方修正が出ても売られるリスクがある」点を採点に反映しています。
※11/3は祝日のため、翌々営業日は11/4です。11/4の9:00以前に発表時刻が確認できた銘柄はありませんでした(コロプラは11/4発表ですが時刻が未定のため外しています)。
※SBIホールディングスは発表時刻が未定です(例年は場中の10〜11時台)。
※銘柄スカウターライトは使っていないため、コンセンサスは株予報Proの数値、PERの5年相対水準は空欄です。
選定銘柄の一覧
| コード | 銘柄 | テーマ | 発表日時 | 決算期 | ★ | 時価総額 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6971 | 京セラ | AI・電子部品 | 11/2 15:00 | 2Q | ★4 | 4.9兆円 |
| 8473 | SBIホールディングス | 金融(証券) | 11/2 時刻未定 | 2Q | ★4 | 1.9兆円 |
| 2282 | 日本ハム | 食品(食肉) | 11/2 15:40 | 2Q | ★4 | 5,837億円 |
| 8053 | 住友商事 | 商社 | 11/2 13:00 | 2Q | ★3 | 8.1兆円 |
| 9682 | DTS | AI・IT | 11/2 15:30 | 2Q | ★3 | 1,883億円 |
| 2220 | 亀田製菓 | 食品(米菓) | 11/2 13:00 | 2Q | ★3 | 922億円 |
| 3132 | マクニカホールディングス | 半導体(商社) | 11/2 15:00 | 2Q | ★2 | 6,907億円 |
| 2327 | 日鉄ソリューションズ | AI・IT | 11/2 15:30 | 2Q | ★2 | 7,569億円 |
| 4005 | 住友化学 | 半導体材料・化学 | 11/2 13:30 | 2Q | ★2 | 9,396億円 |
※住友商事(13:00)・亀田製菓(13:00)・住友化学(13:30)は場中の発表で、過去の値動きも発表当日で比べています。
★4以上の銘柄
6971 京セラ(★4)
- 決算パターン: 2Q決算の翌日は過去5年で上2・下3、値幅は平均±6.7%。35%の上方修正だった2025年も−4.3%と、修正の方向と株価が逆に動く年がある
- 通期修正の可能性: 1Q税引前749億円で、7/30に上方修正した通期予想2,000億円の37.4%(前年29.7%)。通期コンセンサス2,084億円は会社予想の4.2%上
- 株価: 8/14の高値3,908円から下げ、足元は3,430円(1Q発表日比−3.4%、高値比−12.2%)
- バリュエーション・為替: PER27倍台で割安感はない。想定為替1ドル155円(通期平均)に対し足元は157.55円(11/1朝)で約2.5円の円安。感応度の開示はなく試算はしない
- 業界: 10/30に村田製作所が最終17%、TDKが24%の上方修正。AIデータセンター向け部品が好調。ただ10/30は半導体関連株が売られた
8473 SBIホールディングス(★4)
- 決算パターン: 2Q決算(例年は場中)当日は過去5年で横ばい4・上1、値幅は平均±1.3%。上期最終3.7倍増益の2025年は+4.5%
- 通期修正の可能性: 業績予想は非開示。1Q税引前2,258億円(2.5倍)は、通期コンセンサス4,587億円の49%に1Qだけで到達
- 株価: 8/28の高値3,427円から下げ、足元は2,866.5円(1Q発表日比−5.6%、高値比−16.4%)
- バリュエーション: PBRは1倍割れ目前。ただ信用倍率69倍と買い残が極端に多く、戻り売りが出やすい
- 業界: 野村HDは上期税引前21%増益、大和証券Gは上期経常70%増益と証券は好調。同じ11/2にSBI新生銀行も決算
2282 日本ハム(★4)
- 決算パターン: 2Q決算の翌日は過去5年で上1・下2・横ばい2、値幅は平均±5.9%。通期を13%上方修正した2025年は+13.1%
- 通期修正の可能性: 1Q税引前185億円で上期予想340億円の54.5%。7-9月期に155億円(前年同期199億円)あれば届き、上期コンセンサス420億円は会社予想の24%上。通期コンセンサスは2%上
- 株価: 1Q決算の翌日は−8.4%。9/29に1対3の株式分割。足元は2,064.5円(1Q発表日比−2.1%、分割調整後)
- バリュエーション: PER14倍台・PBR1倍台・利回り2.9%と食品株の中で標準的。前提の為替レートの開示はない
- 業界: 1Qは国内の業務用の不振と原料高が重荷、北米は好調。伊藤ハム米久HDは11/4、ニッスイは11/6に決算
★3以下の銘柄
- 8053 住友商事(★3): 1Q最終の進捗30.2%は前年並みで、前年は2Q決算で通期据置(当日−3.6%)。信用倍率12倍で上値は重く、他の総合商社(11/4)より先に発表します。
- 9682 DTS(★3): 1Q経常12%減益で進捗20.0%と出遅れ、期中に業績予想を修正しない会社です。PER15倍台・利回り3%台で下値は堅めです。
- 2220 亀田製菓(★3): 1Qで上期予想の78%に到達し、上期の上振れはほぼ確実。ただ通期を据え置いた年は当日に下落しており、株価も高値圏です。
- 3132 マクニカホールディングス(★2): 1Q経常3.2倍で上方修正は有力ですが、通期コンセンサス630億円は会社予想の34%上。1Qも好決算で翌日−13.9%だったように、コンセンサスに届かなければ売られるリスクがあります。
- 2327 日鉄ソリューションズ(★2): 1Qで上方修正済みですが、上期予想の達成には7-9月期に124億円(前年同期100億円)が必要。上期コンセンサスは会社予想の8%下です。
- 4005 住友化学(★2): 通期予想は「精査中」で2Q決算で改めて示す予定。1Q発表日から+17.2%と期待が高く、信用倍率30倍。2025年は上方修正でも当日−5.3%でした。
連動銘柄の注目日程
| 日付 | 銘柄 | 関連する選定銘柄 |
|---|---|---|
| 11/2(月) | SBI新生銀行(同日発表) | SBIホールディングス |
| 11/4(水) | 三菱商事・三井物産・伊藤忠商事(2Q) | 住友商事 |
| 11/4(水) | TIS(2Q)、伊藤ハム米久HD(2Q) | DTS・NSSOL、日本ハム |
| 11/5(木) | ローム、日本製鉄、三菱ケミカルG(2Q) | 京セラ、NSSOL、住友化学 |
| 11/6(金) | カルビー(2Q)、江崎グリコ(3Q)、ニッスイ(2Q) | 亀田製菓、日本ハム |
| 11/10(火) | 加賀電子(2Q) | マクニカHD |
| 11/11(水) | 三井化学(2Q) | 住友化学 |
すでに発表済みの関連銘柄:村田製作所(10/30、最終17%上方修正)、TDK(10/30、最終24%上方修正)、大和証券G(10/30、上期経常70%増)、野村HD(10/28、上期税引前21%増)、ルネサス(10/29、7-9月期3.5倍増益も株価は下落)、信越化学(10/27、上期経常13%増)。
結果は翌営業日に
この9銘柄の結果(11/4の寄り付き・終値での答え合わせ)は、翌営業日11/4(水)の大引け後に結果記事で公開します。
レポートPDF
各社1ページの詳細(業績推移・修正のタイミング・過去5年の決算翌日の値動き・株価チャート)はこちらです。
※本記事は過去の決算での値動き・業績・業界動向から採点した参考情報であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
出典: 株探(株価指標・業績・ニュース)、株予報Pro(コンセンサス・業績修正履歴)、Yahoo!ファイナンス(株価)、トレーダーズ・ウェブ(決算発表スケジュール)、各社の決算短信・決算説明資料

