【10/29発表】決算跨ぎチャレンジの結果 ★4〜5は寄り1勝7敗・終値1勝8敗

決算結果

結果サマリー

10/29(木)に決算を発表した銘柄の、10/30(金)の値動きです。10/29の終値で跨ぎ、10/30の寄り付きで手仕舞った場合と終値で手仕舞った場合を分けて評価しています。

寄り付き 終値
★4〜5(跨ぐ)の勝敗 1勝7敗(横ばい1) 1勝8敗
★4〜5を100株ずつ跨いだ損益 +100,800円 −159,950円
★2(跨がない)の判定 横ばい2 的中2
日経平均 / TOPIX(10/30終値) −2.1% / −1.0%

※★5が3銘柄、★4が6銘柄でした。
※ルネサスエレクトロニクスは追加レポート(★3)の銘柄です。10/29 9:00の発表で、実際の反応は10/29当日に出ています(10/28終値→10/29終値で−4.6%。前回の10/28発表分の記事でも集計済み)。ここではルールどおり10/29終値→10/30で値動きだけ記録しています。
※東証の取引時間は15:30までのため、山洋電気(11:00)・コマツ(14:30)・富士通・豊田通商・クラフティア(15:00)は10/29のうちに一部反応しています。参考として発表当日の値動きを下に載せています。

寄りの合計はプラスですが、これはキーエンス1銘柄(+300,000円)のおかげで、残り8銘柄はほぼ全滅でした。日経平均も−2.1%と地合いが悪かったものの、富士通・FPG・アンリツは地合いを大きく超えて下げています。一方、★3で中立にしたコナミグループ(+15.0%)とオリエンタルランド(+8.5%)が大きく上がり、★の付け方そのものが逆になった回でした。

判定のルール

  • 騰落率: 10/29の終値を基準に、10/30の始値・終値で計算
  • 横ばい: ±1.0%未満
  • 的中・外れ: ★4〜5は上昇で的中、★1〜2は下落で的中(跨がない判断が正しかった)。★3は中立なので勝敗に入れず、値動きだけ記録
  • 反応倍率: |騰落率| ÷ レポートに書いた過去の決算翌日の平均値幅。1.0倍以上は「大幅」、未満は「小幅」

一覧表

コード 銘柄 ★ 基準株価(10/29終値) 寄り騰落率 寄り判定 終値騰落率 終値判定 反応倍率(寄り/終値) 100株損益(寄り / 終値)
6861 キーエンス ★5 76,360円 +3.9% 小幅的中 +2.1% 小幅的中 0.8倍 / 0.4倍 +300,000円 / +164,000円
6504 富士電機 ★5 13,385円 −5.8% 大幅外れ −7.7% 大幅外れ 1.3倍 / 1.7倍 −77,500円 / −103,000円
2914 JT ★5 7,401円 −2.0% 小幅外れ −2.1% 小幅外れ 0.3倍 / 0.3倍 −15,000円 / −15,400円
6702 富士通 ★4 4,322円 −12.4% 大幅外れ −16.2% 大幅外れ 1.9倍 / 2.5倍 −53,500円 / −70,000円
6754 アンリツ ★4 3,120円 −9.3% 小幅外れ −11.7% 大幅外れ 0.8倍 / 1.1倍 −29,000円 / −36,550円
6516 山洋電気 ★4 5,000円 −1.7% 小幅外れ −4.0% 小幅外れ 0.3倍 / 0.8倍 −8,500円 / −20,000円
6301 コマツ ★4 6,300円 −1.5% 小幅外れ −1.9% 小幅外れ 0.5倍 / 0.6倍 −9,500円 / −11,800円
8015 豊田通商 ★4 7,247円 +0.8% 横ばい −6.6% 大幅外れ 0.2倍 / 1.8倍 +5,800円 / −47,500円
7148 FPG ★4 1,597円 −7.5% 大幅外れ −12.3% 大幅外れ 1.2倍 / 2.0倍 −12,000円 / −19,700円
4307 野村総合研究所 ★3 5,992円 +1.6% 中立 +4.0% 中立 0.2倍 / 0.6倍 +9,400円 / +24,000円
9766 コナミグループ ★3 22,940円 +9.4% 中立 +15.0% 中立 1.6倍 / 2.5倍 +216,000円 / +344,500円
4661 オリエンタルランド ★3 3,170円 +8.8% 中立 +8.5% 中立 2.2倍 / 2.1倍 +28,000円 / +26,800円
6723 ルネサスエレクトロニクス ★3 2,956.5円 −1.5% 中立 −3.1% 中立 0.5倍 / 1.1倍 −4,500円 / −9,150円
1959 クラフティア ★2 8,049円 0.0% 横ばい −3.7% 小幅的中 0.0倍 / 0.6倍 ±0円 / −29,400円
3092 ZOZO ★2 1,173円 −0.2% 横ばい −1.1% 小幅的中 0.0倍 / 0.2倍 −250円 / −1,250円

参考:寄り付きから見た10/30の最大の含み益/含み損(高値・安値ベース)

コード 銘柄 最大含み益 最大含み損
6861 キーエンス +0.2% −3.3%
6504 富士電機 +4.3% −3.3%
2914 JT +1.0% −1.7%
6702 富士通 +0.9% −4.4%
6754 アンリツ +2.5% −4.6%
6516 山洋電気 +1.9% −3.4%
6301 コマツ +2.6% −1.5%
8015 豊田通商 +0.8% −7.8%
7148 FPG +0.7% −6.9%
4307 野村総合研究所 +4.2% −0.1%
9766 コナミグループ +8.8% −0.2%
4661 オリエンタルランド 0.0% −2.7%
6723 ルネサスエレクトロニクス +1.4% −4.6%
1959 クラフティア +0.6% −4.0%
3092 ZOZO +0.9% −1.8%

参考:場中・15時台に発表した銘柄の、発表当日(10/28終値→10/29終値)の値動き

コード 銘柄 発表時刻 10/28終値 10/29終値 騰落率
6723 ルネサスエレクトロニクス 9:00 3,100円 2,956.5円 −4.6%
6516 山洋電気 11:00 5,270円 5,000円 −5.1%
6301 コマツ 14:30 6,815円 6,300円 −7.6%
6702 富士通 15:00 4,450円 4,322円 −2.9%
8015 豊田通商 15:00 7,400円 7,247円 −2.1%
1959 クラフティア 15:00 7,781円 8,049円 +3.4%

銘柄ごとのコメント

6861 キーエンス(★5)

7-9月期の経常は48%増益で、1対5の株式分割と配当予想の実質増額も発表しました(株探の見出しより)。レポートで見ていた「1Qの経常50%増の勢いが続く」がそのまま出て、寄り+3.9%・引け+2.1%。ただ寄りが高値で、寄り後は最大−3.3%まで押されています。今回唯一の的中です。

6504 富士電機(★5)

今期経常を6%上方修正し最高益予想を上乗せ、未定だった配当も40円増配でした。レポートで「コンセンサスは会社予想の6%上」と書いたとおりの修正幅で、上振れ余地はありませんでした。「信用倍率32倍は重い」と書きながら★5にしたのが失敗で、引け−7.7%(平均値幅の1.7倍)の大幅外れです。

2914 JT(★5)

今期最終を3%上方修正し最高益予想を上乗せ。レポートの「3Q決算でも上方修正するのが通例」は当たりましたが、修正幅が小さく、寄り−2.0%・引け−2.1%。平均値幅±6.5%に比べると小さな動きで、地合いの悪さに押された程度です。

6702 富士通(★4)

上期最終は68%減益、調整後営業益も6%減で、ハードウェアの部材コスト上昇が重荷となりました。株探では「7-9月期は市場想定を大きく下振れ」と報じられ、引け−16.2%(平均値幅の2.5倍)と今回最大の下げです。レポートの「1Q営業57%増益の流れ」「NECも好決算」という見立ては外れ、懸念として書いた「期待はやや高い」が出てしまいました。

6754 アンリツ(★4)

今期最終を7%上方修正し、配当も13円増額しましたが、「サプライズ感乏しく急反落」(株探)。レポートには「コンセンサスは会社予想の11.6%上」と書いており、7%の修正では届きませんでした。富士電機と同じ「コンセンサスに届かない上方修正は売られる」パターンです。

6516 山洋電気(★4)

上期最終は81%増益、7-9月期も37%増益で着地しました。11時の場中発表で、10/29のうちに−5.1%と反応済みでしたが、10/30も−4.0%と続落。レポートの焦点「下期見通し」が評価されなかった可能性がありますが、詳しい理由は見出しからは確認できていません。

6301 コマツ(★4)

今期の税引前利益を一転2%増益に上方修正しましたが、「市場の期待に届かず後場終盤に急落」(株探)。10/29は−7.6%、10/30も−1.9%でした。レポートに書いた「上方修正でも翌日は3年連続下落」のクセが今年も出ており、★4にしたのは判断ミスです。

8015 豊田通商(★4)

上期最終は40%増益、7-9月期も43%増益で着地しました。寄りは+0.8%(横ばい)でしたが、その後売られて引け−6.6%。下げた理由は株探の見出しからは確認できていません。レポートでは「翌日の値幅は±3.7%と小さめ」としていましたが、その1.8倍動きました。

7148 FPG(★4)

2027年9月期は経常10%減益の見通しで、前期の配当は増額したものの今期は減配予想。10/30は半年ぶりの年初来安値更新となり、引け−12.3%。レポートで「焦点は来期の予想と配当」と書いたその2点がどちらも悪く出ました。

4307 野村総合研究所(★3)

今期最終を3%上方修正し、配当も4円増額。引け+4.0%でした。中立にしましたが、跨いでいれば勝てた銘柄です。

9766 コナミグループ(★3)

今期最終を34%上方修正し最高益予想を上乗せ、配当も75円増額。寄りから買い気配で始まり、引け+15.0%(平均値幅の2.5倍)。レポートでは「修正は3Q決算が通例」「カプコンが好決算でも−12%」を理由に★3にしましたが、2Qで大きな上方修正が出ました。

4661 オリエンタルランド(★3)

一転増益で2期ぶりの営業最高益へ上方修正し、引け+8.5%で年初来高値を更新。レポートでは「2025年は上振れでも通期据置で翌日−10%」を気にして★3にしましたが、今年は通期を修正してきました。

6723 ルネサスエレクトロニクス(★3)

1-9月期の最終が黒字浮上、7-9月期は3.5倍増益で着地。それでも発表当日の10/29は−4.6%、10/30も−3.1%でした。「3Q決算当日は5年で上がった年がない」というクセは今年も続きました。

1959 クラフティア(★2)

今期経常を10%上方修正し最高益予想を上乗せ、配当も20円増額。15時の発表で10/29は+3.4%と上げましたが、10/30は寄り横ばいから引け−3.7%。「修正は3Q決算が通例」の見立ては外れたものの、翌日下落のクセは出て、終値は的中となりました。

3092 ZOZO(★2)

上期経常は7%増益で着地。引け−1.1%と小さく下げ、終値は的中です。「材料は乏しい」という見立てどおりの小動きでした。

振り返り

  • 結果:★4〜5の9銘柄は寄り1勝7敗(横ばい1)、終値1勝8敗。100株ずつの損益は寄り+100,800円・終値−159,950円で、プラスの寄りもキーエンス(+300,000円)を除けばマイナスです
  • うまくいかなかった点①:富士電機・アンリツ・コマツは上方修正を出したのに売られました。前回(10/28発表分)の日立と同じで、「修正が出るか」ではなく「コンセンサスを超える修正か」で★を付けるべきでした。特に富士電機・アンリツはレポートにコンセンサスとの差を書いていながら、★に反映できていません
  • うまくいかなかった点②:★3にしたコナミグループとオリエンタルランドが大きく上がりました。どちらも「過去に修正しなかった年の値動き」を重く見すぎ、1Qの進捗の良さ(コナミ32.5%、OLCは上期予想の86.8%)を軽く見ていました
  • うまくいかなかった点③:富士通とFPGは業績そのものが悪く、−12%を超える大幅安。富士通は1Qの勢いを、FPGは割安さを重く見て、決算の中身のリスクを見落としました
  • うまくいった点:キーエンスは1Qの勢いがそのまま出て的中。ルネサスの「3Qの日は下がる」、クラフティアの「2Q翌日は下落」というクセも今年も出ています。過去の決算翌日のクセは、引き続き参考になります
  • 地合い:10/30は日経平均−2.1%・TOPIX−1.0%と下げた日で、外れの一部は地合いのせいでもあります。ただ、富士通・FPG・アンリツは地合いの5倍以上下げており、地合いだけでは説明できません
  • 次回への課題:「上方修正の通例」だけで★を上げず、コンセンサスとの差が大きい(会社予想よりコンセンサスが5%以上上)銘柄は★を下げる。逆に、1Qで高い進捗の銘柄は★3でも上振れの可能性を書き添える

分析記事

決算前の分析はこちら:10/29発表分の分析記事を探す


※本記事は過去の分析の答え合わせであり、売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行ってください。

出典: Yahoo!ファイナンス(株価時系列)、株探(決算速報・ニュースの見出し)、決算跨ぎチャレンジレポート(10/29発表分、追加分のルネサスエレクトロニクスを含む)

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