答え合わせのルール
11/5(木)に決算を発表した13銘柄について、前日に立てた5項目の予想(+・0・−)が当たったかを答え合わせします。5項目のうち4項目以上が当たった銘柄を「的中」として数えます。
- 株価で判定する項目(決算パターン・前回決算以降の値動き・需給・業界): 決算前の終値から11/6の終値までの値動きを、日経平均と比べて判定します(取り扱う銘柄に日経平均の影響を受けやすい銘柄が多いため)
- 日経平均より2%以上上回れば「+(上がった)」、2%以上下回れば「−(下がった)」、その間は「0(横ばい)」
- 決算前の終値は、15:30以降の発表は11/5、場中・15:00の発表は11/4。同じ期間の日経平均は−5.96%(11/5→11/6)、−7.64%(11/4→11/6)
- 通期修正の可能性: コンセンサスを上回る上方修正なら「+」、コンセンサスを上回らない上方修正なら「0」、上方修正なし・下方修正なら「−」
※11/6は日経平均−6.0%・TOPIX−5.9%の全面安でした。日経平均と比べて判定しているので、地合いの影響はある程度取り除いています。
銘柄ごとの答え合わせ
「日経比」は、決算前の終値から11/6の終値までの騰落率から、同じ期間の日経平均の騰落率を引いた値です。予想・結果の「+」は上がる(上方修正)、「0」は中立、「-」は下がる(修正なし)。結果の○は的中、×は外れです。
| コード | 銘柄 | 日経比 | 決算パターン | 通期修正 | 前回決算以降 | 需給 | 業界 | 的中数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 予想 | 結果 | 予想 | 結果 | 予想 | 結果 | 予想 | 結果 | 予想 | 結果 | ||||
| 6758 | ソニーグループ | +13.0% | + | + ○ | + | + ○ 最終10%上方 |
0 | + × | 0 | + × | 0 | + × | 2/5 |
| 7974 | 任天堂 | −1.9% | + | 0 × | 0 | - × 据置 |
0 | 0 ○ | 0 | 0 ○ | 0 | 0 ○ | 3/5 |
| 6976 | 太陽誘電 | +7.4% | + | + ○ | - | + × 経常19%上方 |
+ | + ○ | 0 | + × | 0 | + × | 2/5 |
| 6590 | 芝浦メカトロニクス | −14.6% | + | - × | - | 0 × 経常11%上方 |
+ | - × | 0 | - × | 0 | - × | 0/5 |
| 8020 | 兼松 | +8.3% | 0 | + × | - | + × 最終10%上方 |
+ | + ○ | 0 | + × | 0 | + × | 1/5 |
| 5384 | フジミインコーポレーテッド | +2.2% | + | + ○ | - | 0 × 経常2%上方 |
0 | + × | 0 | + × | 0 | + × | 1/5 |
| 3110 | 日東紡績 | +9.3% | - | + × | - | + × 経常13%上方 |
+ | + ○ | 0 | + × | 0 | + × | 1/5 |
| 1911 | 住友林業 | −3.2% | - | - ○ | - | - ○ 経常20%下方 |
0 | - × | + | - × | 0 | - × | 2/5 |
| 7164 | 全国保証 | +7.6% | 0 | + × | - | - ○ 据置 |
0 | + × | 0 | + × | 0 | + × | 1/5 |
| 6963 | ローム | −9.0% | - | - ○ | 0 | 0 ○ 経常47%上方 |
+ | - × | - | - ○ | 0 | - × | 3/5 |
| 6134 | FUJI | −4.4% | 0 | - × | - | + × 経常8%上方 |
+ | - × | - | - ○ | 0 | - × | 1/5 |
| 6622 | ダイヘン | −11.5% | 0 | - × | - | - ○ 据置 |
0 | - × | 0 | - × | 0 | - × | 1/5 |
| 9101 | 日本郵船 | −3.4% | - | - ○ | - | - ○ 据置 |
0 | - × | 0 | - × | 0 | - × | 2/5 |
- 的中(4項目以上)は13銘柄中0銘柄。最も多く当たったのは任天堂とロームの3/5でした
- 日経比で「横ばい(±2%未満)」に収まったのは任天堂(−1.9%)だけで、株価で判定する項目の「0」が当たったのは任天堂の3項目のみでした
予想以上に良かったこと・悪かったこと
- ソニーグループ:「スパイダーマン」などエンタメが好調で今期最終を10%上方修正。全面安の11/6に逆行高し、決算前比+5.3%
- 任天堂:上期営業益は49%増でしたが、通期予想は据え置き。失望売りで−7.9%
- 日東紡績:スペシャルガラスの需要が旺盛で、今期経常を13%上方修正(コンセンサスは会社予想の4%上)。全面安の中で+3.4%
- 芝浦メカトロニクス:今期経常を11%上方修正したものの、上期営業益は19%減。−22.2%
- ローム:今期経常を47%上方修正したものの、7-9月期が市場予想を大きく下回り−15.0%
通期修正の振り返り
13銘柄の通期修正の結果は、コンセンサスを上回る上方修正(+)が5銘柄、上回らない上方修正(0)が3銘柄、修正なし・下方修正(−)が5銘柄でした。予想が当たったのは13銘柄中6銘柄です。
| 銘柄 | 予想→結果 | 想定為替(前回決算)→足元 | コンセンサスと会社予想の差 | 外れた原因 |
|---|---|---|---|---|
| 太陽誘電 | −→+(経常19%上方) | 160円 → 158円台(約2円の円高) | +1.8% | AI・メモリ向けの受注好調。為替より需要が上回った |
| 日東紡績 | −→+(経常13%上方) | 記載なし | +4% | AIサーバー向けのスペシャルガラスの需要が旺盛 |
| 兼松 | −→+(最終10%上方) | 記載なし | +9.8% | 「期中に修正しない会社」のクセが崩れた |
| FUJI | −→+(経常8%上方) | 記載なし | −12% | 1Qの上方修正に続き、2Qでも再度上方修正 |
| 芝浦メカトロニクス | −→0(経常11%上方) | 記載なし | +22% | 1Qは減益でも上方修正 |
| フジミ | −→0(経常2%上方) | 記載なし | +2〜3% | 10/9の事前修正に続き、小幅に上乗せ |
| 任天堂 | 0→−(据置) | 記載なし | +38% | 上期49%増益でも期初予想を据え置き |
見えてきたこと:
- 前回(11/4発表分)は「コンセンサスとの差が8%以上だと上方修正が多い」と見ましたが、今回は差が小さい会社(太陽誘電・日東紡績・FUJI)でも上方修正が出ました。共通点は、村田製作所・TDK・イビデンなど関連企業がAI向けで上方修正していたことです。業界の追い風がはっきりしている時は、コンセンサスとの差が小さくても上方修正を予想する方がよさそうです
- 「1Qで上方修正済み」でも2Qで再び上方修正する会社がある(太陽誘電・日東紡績・FUJI)。「事前に修正済みなら追加の修正はない」と決めつけない方がよい
- 会社のクセは崩れることがある: 兼松(期中に修正しない)・任天堂(2Qで上方修正)とも、過去のクセとは逆の結果でした
- 想定為替レートは、13銘柄中11銘柄でTDnetの資料から確認できませんでした。為替の影響を予想に生かすには、会社サイトの資料も含めて想定為替を確実に集め、会社ごとに「どの四半期で修正するか」を記録する必要があります
結果として跨いだらよかったか
新しい★では最高がソニーグループの★3.5で、★4以上(跨ぐ)はなく、13銘柄すべてが「跨がない」判断でした。
| 新しい★ | 銘柄 | 決算前→11/6終値 | 結果 |
|---|---|---|---|
| ★3.5 | ソニーグループ | +5.3% | 跨いでもよかった |
| ★3 | 任天堂 | −7.9% | 跨がなくて正解 |
| ★3 | 太陽誘電 | +1.4% | 跨いでもよかった |
| ★3 | 芝浦メカトロニクス | −22.2% | 跨がなくて正解 |
| ★2.5 | 兼松 | +0.7% | 跨いでもよかった |
| ★2.5 | フジミインコーポレーテッド | −3.7% | 跨がなくて正解 |
| ★2 | 日東紡績 | +3.4% | 跨いでもよかった |
| ★2 | 住友林業 | −9.1% | 跨がなくて正解 |
| ★2 | 全国保証 | +1.6% | 跨いでもよかった |
| ★2 | ローム | −15.0% | 跨がなくて正解 |
| ★2 | FUJI | −10.4% | 跨がなくて正解 |
| ★2 | ダイヘン | −19.1% | 跨がなくて正解 |
| ★1.5 | 日本郵船 | −11.1% | 跨がなくて正解 |
- 跨がなくて正解:8銘柄、跨いでもよかった:5銘柄
★3.5以上を100株買っていたら
| 銘柄 | ★ | 決算前の終値 | 11/6の終値 | 100株の損益 |
|---|---|---|---|---|
| ソニーグループ | ★3.5 | 3,933円(11/4) | 4,142円 | +20,900円 |
※決算前の終値で100株買い、11/6の終値で売った場合の損益(手数料・税金は含まず)。ソニーGは15:00の発表のため、11/4の終値が基準です。
- ★3.5以上はソニーグループの1銘柄だけで、日経平均−6.0%の全面安の中でも+20,900円でした
- 従来の★(★4以上を跨ぐ)では任天堂・ソニーGを跨ぐ判断で、2銘柄の合計は−49,300円でした
振り返り
- 株価の「0(横ばい)」はほとんど当たらない: 日経比で横ばい(±2%未満)に収まったのは13銘柄中1銘柄だけでした。株価で判定する項目は、決算翌日に横ばいになることは少ないと考え、+か−を付ける方向で見直します
- 通期修正は業界の追い風を重視: 関連企業がAI向けで上方修正していた電子部品・材料は、コンセンサスとの差が小さくても上方修正しました
- 良い決算でも株価は別: 芝浦・ロームは上方修正しても、7-9月期の中身(減益・市場予想の下振れ)で大きく下げました。上方修正の有無だけでなく、直近四半期の中身も見る必要があります
- 地合い: 11/6は日経平均−6.0%・TOPIX−5.9%の全面安でした。ソニーG(+5.3%)と日東紡績(+3.4%)は、その中でも上げています
分析記事
決算前の予想はこちら:11/5発表分の予想記事を探す
※本記事は過去の分析の答え合わせであり、売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
出典: Yahoo!ファイナンス(株価時系列・指数)、株探(決算速報・ニュースの見出し)、株予報Pro(コンセンサス)、決算跨ぎチャレンジレポート(11/5発表分)
